this is it ★★★★☆

最終日に鑑賞。 最後の、地球賛歌というか環境保護のシーンは冗長かな。

マイケル・ジャクソンのCDは1枚も持っていないし、ファンでもなかった。
なんとなく観る必要性を感じ、朝、レイトショーを予約購入。その時すでに8割の予約。
会社の最寄り駅までタクシーを飛ばしてようやく間に合った。
大型映画館、しかも、満席という、私が嫌いな環境。
最初、オーディションでネガティブそうな青年が、
「人生はつらいことが多いだろ。略。でも、やりたいことがあるんだよ。this is itなんだ」というような
台詞を吐いた時に、既にうるっときた。
一番、感動したのは、若手女流ギタリストOrianthiのソロで、「ここが君の見せ場だ。できる限り高い音を出すんだ」
といって鼓舞するシーン。その時、彼は、「一緒にいるから」と言ったのだ。横で見守っているからという愛情。
なんだか、愛とか謙虚とかそういうことを久しぶりに思い出させてもらった。
リハーサルを一緒に見ているという気分で、曲が終わると、たまに拍手をしたくなった。
でも、音楽葬のような印象もあるためか、満席のお客さんは、途中で一度も笑わないし、雑談しないし、とても
静かな異様な空間だった。(横の女性が少し涙しているのは感覚でわかった。)

プロフェッショナルであるということ、あろうとすることの大切さも痛感。ありがとう。
想像していたライブを遙かに超える、良質で高度なエンターテインメントだし、ロンドン公演はきっと大成功したはずだ。

上映が終わると、静かだった客席から大きなな拍手とマイコーという叫び(というか、きっと嗚咽を含んでいたな)
目に涙をためながら、終電目指して駅へと向かった。