能登沖地震

漫画は読んだことないが、森川久美さんのサイトはたまに拝見している。
同じLinn好きだし。
とてもいい文章だ。全文を読んでください。
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金沢だって同じです。町なかのシャッター街は、むかし高度成長の頃はおじさんやおばさんが朝から晩まで働いて、汗水たらして子供たちを東京の大学にやって、そのあと町のドーナッツ化で客が減り、90年代の大規模店舗法の改正で郊外に大規模店舗が乱立して、とどめを刺されました。
この大規模店舗法というのは地域商店を守るために売り場面積に規制をかけるという70年代にできた法律なんですが、それが90年代にどんどん規制緩和されていって、たぶん 90年代の不況をなんとかするためにとにかく経済を刺激しよう…!という見境いのない景気刺激策だったと思うんですが、その結果、車でしか行けないイー○ ンとかの東京資本の大きな店が日本中にボコボコできて、駅前のパパママストアはみんなシャッター街になって、子供たちはみんな東京で就職したので、近所のお店は今ジイサンバアサンが細々と店を開けて、売れないからもう何年も同じものが店先に並んでいるんだけど、すみずみまでちゃんと掃除が行き届いていて、ひとつも埃をかぶらずいつもピカピカってところが、なんだか泣かせるんだよ〜。
彼らの生活費はたぶん月6万円の国民年金。農業や商業の従事者は60を過ぎても働ける…と国民年金は6万円に抑えられたはずですが、どんなに働いてもお客が郊外型大規模店舗に行ってしまうように導いたこの国策を、彼らは国に裏切られたとは思ってないんだろうか?