リクビダートル

昨晩のNHKスペシャル
NHKスペシャル
なにがショックって、事故を知らずに、子どもたちが、大人たちが日常の生活を送っている事故当日の市営住宅っぽいところを映したフィルム。情報を知らないってなんてむごいんだろう。「今から逃げてよ」って言いたくなった。

史上最悪の原発事故からこの4月で20年、人々の苦しみは続いている。というよりむしろ悪化している。ウクライナにある、放射線を浴びた人々が集まって暮らすアパートでは、がんなどの重病患者が増加、毎週のように死者が出ている。さらに大量の放射性物質がまき散らされたベラルーシでは、ヒロシマナガサキでは否定された「遺伝的影響」が報告された。
一方、20年の節目にIAEA国際原子力機関)などからなる委員会がまとめた報告書によれば、事故で放出された放射線を浴びたことによる死者は全部で60人足らず。健康被害の多くを、「被曝の影響とは言えない」として退けた。患者の支援者などからは「問題の幕引きをはかる過小評価」と批判されている。
「いまだわからないことばかり」とも言われる放射線の人体への影響。広島の医師や研究者も加わって、暗中模索の事実解明、因果関係の究明が続けられている。
最新の動きを追う中で、「汚された大地」で本当は何が起きているのか明らかにしていく。

原爆といえば、先日たまたま読んだサイトに頷く。

http://homepage3.nifty.com/bunmao/0601.htm

 浦上天主堂の壁の一部は原爆落下中心地公園に移され、ちょうど広島の原爆ドームと同じような象徴としての意味を持っています。浦上天主堂前に置かれた被爆聖像もですが、堂内に安置された被爆マリアは深い感銘を与えます。このようにカトリックが深く絡んでいますので、宗教について考えさせられます。政治的な平和運動に集約される広島との相違です。「怒りの広島、祈りの長崎」というのだそうですが、広島がひたすら悲惨だけを訴えるのに対して、もっと心の深いところに訴えて、共感を覚えます。
 浦上はもともとキリシタン弾圧の地であり、信徒たちが長い歴史の中に潜伏して耐え続けた地です。その迫害に耐えて明治になって教会の建設が始まり、ようやく大正の終り1925年に完成したということです。それが原爆で再びの受難を蒙ったわけです。このように、浦上天主堂には二度の受難が刻印されています。

全文を是非読んで頂きたいと思います。そう、広島と長崎ってぜんぜん違う。
ただ、私は核廃絶! とは叫びません。それは無理だと思うから。重工あたりは実は既に核を持っていたりしてね。寧ろそのほうが良いようにも思う。